スマートビルディング/ビルディングオートメーションとIoT

建物は世界のエネルギー消費のかなりの部分を占めており、世界のエネルギーの3分の1が建物の中で使用されています。Transforma Insightsのレポートによると、ビルディングオートメーションデバイスの総数は2020年の3億5,800万台から2030年には16億台に増加し、CAGR(年平均成長率)は16%になると予測されています。この増加の理由は、スマートサーモスタットや照明制御などのテクノロジーを採用した建物のデジタル化により、住宅や商業ビルのエネルギー使用量を削減できる可能性があることと、HVACと照明制御を備えた自動化システムにより、建物全体の電力消費量を10~20%削減できる可能性があるためです。

Berg Insightによると、2024年までに、北米と欧州には3,440万台のビルディングオートメーションシステムが接続され、2024年までに市場規模は484億ユーロに達すると予測されています。 

当社は、スマートビルディングおよびビルディングオートメーションシステムにIoTが適していることを確信しています。これは、当社の全顧客のうち、29%をインフラセクターと産業セクターのお客様が占めていることからも明らかです。この業界では、スマートビルディングソリューションが最も重要なユースケースです。

スマートビルディング・オートメーションシステム事業者

主要なスマートビルディングソリューションプロバイダーの一例を以下にご紹介します。

事業者 

地域 

Webサイト 

ABB 

スイス 

https://new.abb.com/ 

Honeywell 

米国 

https://www.honeywell.com/ 

Johnson Controls 

アイルランド 

https://www.johnsoncontrols.com/ 

Siemens 

ドイツ 

https://new.siemens.com/global/en/ 

Schneider Electric 

フランス 

https://www.se.com/ 

Samsung SmartThings 

韓国

https://www.smartthings.com/ 

Aeroqual 

ニュージーランド 

https://www.aeroqual.com/ 

Emerson Electric 

米国

https://www.emerson.com/en-us 

Vivint 

米国

https://www.vivint.com/ 

注記:このリストは網羅的なものではありません。

スマートビルディングにおけるIoT活用例

スマートビルディングにおけるIoT活用の例を以下に示します。

ユースケース 

説明 

スマートサーモスタット 

居住状況や好みに基づいて冷暖房を最適化するIoT対応のサーモスタット

エネルギー管理

エネルギー使用量を監視・制御してコストを削減し、効率を向上させるシステム

照明制御

輝度、色、スケジュールを調整して省エネと快適性を実現するスマート照明システム

HVACの最適化

暖房、換気、空調のパフォーマンスを向上させるIoTセンサーと制御

アクセスコントロール

コネクテッドロックとアクセスシステムによる安全で効率的な入退室管理

室内空気質 

居住者の健康のために、大気質、温度、湿度、換気を監視・管理

監視とセキュリティ

建物のセキュリティと監視を行うコネクテッドカメラ、センサー、アラーム

ビルディングオートメーション

HVAC、照明、セキュリティなどのさまざまなシステムを一元管理し、効率性と快適性を実現

予知保全

メンテナンスの必要性を予測し、システム障害を防止するためのセンサーと分析

水管理

水の使用状況の監視、漏水の検出、効率的な水システムの確保

在室検知

照明、HVAC、スペースの使用を最適化するための在室/空室のリアルタイムトラッキング

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