ポケトーク

AI通訳・翻訳で「言語の壁」をなくす

近年、コンシューマー・エレクトロニクスの重要な分野として、リアルタイムの言語翻訳デバイスが注目されています。かつては、翻訳デバイスやアプリケーションは、プリインストールされた辞書や限られた言語データベースに依存する、スタンドアローンのデバイスでした。

今日における翻訳デバイスは、AIやネットワーク技術などの発展により、Wi-Fiやモバイルネットワークなどのインターネット接続を利用して膨大なオンラインのデータベースにアクセスし、リアルタイムで高精度な翻訳を行うようになっています。

Background

ポケトーク株式会社は2022年に日本で設立され、AI通訳機「ポケトーク」シリーズをはじめ、AI同時通訳「ポケトークライブ通訳」といったソフトウェアなど、AIを活用した翻訳デバイス・ソリューションを世界中に提供しています。同社の通訳ソリューションを利用することで、異なる言語間で母国語同士のスムーズな会話を実現するだけでなく、管理ツールである「ポケトークアナリティクス」を活用することで、通訳頻度や使用言語の把握といった、充実したカスタムレポートを確認することができます。また、データ保護の取り組みにより、すべてのコミュニケーションが安全かつ機密に保たれるよう、グローバルなセキュリティ基準を遵守しています。「ポケトーク」シリーズがあれば、あらゆる人が母国語で会話できる世界が実現できます。

Challenge

「ポケトーク」はホテルや店舗などの接客の現場や教育現場、物流をはじめとするビジネスの現場など、あらゆる「言葉の壁」をなくし、世界中の人が母国語で対話できる世界の実現を目指しています。さらに成長を加速させ、多言語コミュニケーションをサポートするべく、多くの国・地域で複雑な設定をすることなく利用可能な通信サービスを探していました。

新機種である「ポケトークS2」シリーズの開発にあたって、ユーザーに向けた最適な通信環境を提供すべく、速い通信速度および高い費用対効果の両立という課題に直面します。「ポケトーク」はグローバルな使用を想定したデバイスであることから、コスト面をおさえつつ、セキュリティの維持、運用効率の最適化、広範なカバレッジを実現できるソリューションが必要でした。中でも特に大量のSIMカード管理に付き物の煩雑さを軽減し、関連する運用コストを最小限に抑えることに重点を置いていました。

1NCE Solution

同社は新機種に1NCE（ワンス）のIoT SIMを採用し、2024年10月に最新モデル「ポケトークS2」シリーズを発売しました。1NCEのIoT通信サービス、「1NCE IoTフラットレート」の採用によって、従来の高いサービス水準を維持しつつ、エリアカバレッジの拡大（144カ国・地域→170以上の国・地域）、SIMカード管理の運用工数削減、セルラーIoT通信コストの削減を実現しました。

新機種「ポケトークS2」シリーズは、１NCE の採用によって拡張するエリアカバレッジだけでなく、事前に選択した2言語の自動検出、バッテリー持続時間の向上、「ポケトークアナリティクス」との高度な連携によるセキュリティ向上など、同社のミッションである「言葉の壁」のない世界の実現へ向けて様々な機能が強化されています。これらの機能拡充によってユーザーは、より多くの国で、より安心かつスムーズなコミュニケーションを実現できるようになりました。