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2017年に設立されたiotechは、ギリシャを拠点としているIoTプロジェクトのシステムインテグレータです。同社が手掛けた最初のプロジェクトの1つは、テッサロニキで環境モニタリング用の大気質センサーネットワークを構築することでした。iotechの専門は、スマートパーキングやスマート照明などのスマートシティ向けのソリューションの開発ですが、水道やガスのモニタリング用のスマートメーターのセットアップも行っています。
同社は通常、主にLoRaWANネットワーク関連の仕事をしていますが、最新のプロジェクトでは新型コロナワクチン配送用のコールドチェーンモニタリングソリューションを構築し、新たな地平に達しました。
ワクチン冷蔵庫の温度をシームレスに制御して監視できるようにするために、iotechは1NCEのセルラー回線を利用しています。
新型コロナワクチンの安全な配送は、物流上の課題でした。対象のワクチン次第で、安全な保管温度は摂氏2度～8度の間で変化します。この温度で、モデルナ、アストラゼネカ、ジョンソン・エンド・ジョンソンのワクチンの効果は30日～最長6カ月間持続しますが、例外はファイザー/ビオンテックで、その温度では31日を超えて保管できません。安全な保管と輸送が最も重要でした。投与されるワクチンの有効性を保証するためには、コールドチェーンをシームレスにモニタリングできることが必須でした。そこでギリシャ保健省は、ワクチンのシームレスなコールドチェーンモニタリング業務をiotechに委託しました。
シームレスなモニタリングを行うには、センサーデータを冷蔵庫からクラウドに送信するために、ネットワーク接続の可用性を継ぎ目なく維持する必要があります。この場合、追加のネットワークインフラストラクチャを構築すると、余計な時間がかかり、追加のリソースが消費されるだけでなく、ローカルネットワークの範囲内でのコールドチェーンモニタリングもしにくくなるという制約がかかります。iotechは、可用性に不要な制約を設けずに、モニタリング機能を簡単かつ迅速にセットアップできるソリューションを必要としていました。
1NCE IoTフラットレートは、世界173カ国・地域以上で利用可能なあらゆるテクノロジーを通じて、セルラー回線を提供できます。ギリシャでは、2G、3G、4G、NB-IoTによるネットワークカバレッジが1NCEで利用可能なため、iotechのコールドチェーンモニタリングのユースケースのニーズに最適な形で対応できます。シンプルなプライシングモデルにより、わずかなプリペイド料金で10年間の接続が可能となり、iotechは、デバイスの運用コストをビジネスケースに簡単に算入できるようになりました。追加のネットワーク設定やメンテナンスを行わなくても、本ソリューションはすぐに利用可能です。
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