IoT SIMのビジネス活用事例を紹介！IoTでできることや注意点も解説！

スマートウォッチやスマートスピーカー、スマート家電など、IoTデバイスが家電量販店にならび、IoTをかなり身近に感じられる時代となりました。加速度的に普及が進み、日々その存在感を増してきているIoTですが、当然ながらビジネスにおいてもIoTは非常に重要度が高いです。

特に働き手不足が深刻化している現状では、IoTによる効率化や標準化に大きな期待が集められています。

ここでは、データSIMを用いたIoTのビジネス活用において、知っておきたい基本機能や活用事例、注意点などを詳しく解説していきます。

IoTでできるビジネスに役立つ4つの基本機能

ビジネス活用を進めていく上で、まずはIoTでできることを把握しておきましょう。 IoT化によって可能になる基本的な機能としては、主に次の4つが挙げられます。

IoTデバイスの状態・周辺環境の見える化
IoTデバイスの遠隔操作
IoTデバイス同士の連携 IoTデバイスのデータ収集

IoTデバイスの状態・周辺環境の見える化

IoTでできることの1つとして、IoTデバイスがどのような状態なのか、そして周辺環境がどのような状況かを確認できる点が挙げられます。具体的には、エアコンやテレビなどインターネットに接続されているIoTデバイスが、ONかOFFなのかといった状態を把握することが可能です。また、周辺環境についてはセンサーなどで温湿度や明るさ、人がいるのか・通ったのかなどもリアルタイムに検知・確認ができます。

IoTデバイスの遠隔操作

IoTデバイスを遠隔で操作できる点も、IoTの主要な機能の1つです。たとえば、スマホアプリやパソコンから遠隔でエアコンや照明の電源をONにしたりOFFにしたり、といった例がわかりやすいでしょう。出かけた後に、エアコンや照明をつけっぱなしか不安になっても、スマホで確認してアプリで消せるので非常に便利です。

IoTデバイス同士の連携

IoTデバイスはインターネットに接続されているので、他のIoTデバイスとインターネット経由で連携が可能です。たとえば、センサーで人がいることを検知したタイミングで、連携したIoTデバイスを止める、といった自動制御もできます。また、IoTデバイス同士だけではなく、インターネットに接続されている外部サービスとの連携も可能です。そのため、スマートスピーカーと連携して、音声でIoTデバイスを操作するなど、より便利な使い方を模索していくことができます。

IoTデバイスのデータ収集

IoTデバイスからデータを収集して分析、活用することもビジネス観点では注目すべきIoTの機能の1つと言えます。

たとえば、IoTデバイスの使用履歴から実装されている機能の取捨選択を検討する、といった使い方です。あまり使われていない機能であれば、次のモデルチェンジから機能を落とすといった開発へのフィードバックに使えます。このほか、デバイスが動作不良や故障になる前の挙動をデータから読み取り、原因追求をするなども考えられるでしょう。

将来的には、収集したデータを利用したい他社に販売するといったことも、政府主導で検討されています。

IoT SIMを用いたIoTビジネスの活用事例

IoTでできることがわかったところで、データSIMを用いたIoTビジネスの具体的な活用事例を見ていきましょう。

まずわかりやすい事例としては、製造業における生産ラインの見える化や制御、機器の故障検知、生産・在庫状況の管理などが挙げられます。

作業状況や実績をチェックして問題があればリアルタイムに対応ができますし、後から分析して作業効率アップの対策検討にも役立ちます。

固定回線を引けない場所に監視カメラを設置する際にも、IoTを活用することがスタンダードになってきています。

これまで一般的な監視カメラでは、専用のレコーダーや端末、インターネットに繋げるためのLANケーブルの配線が必要でした。

しかし、カメラにIoT SIMを搭載することで、設置場所から離れたところからでもスマホやパソコンで映像をリアルタイムにチェックできるようになります。また、録画映像をサーバーに保存しておき、いつでもどこでも確認できるのも利点の1つです。

実際に不動産の内見や民泊、レンタルオフィスなどで活用されています。

また、アナログなイメージのある農業でも、最近はIoTの活用が進んできています。温室内や土壌の温度や湿度、CO2濃度、気圧などをセンサーでデータを収集、サーバーで管理・記録ができるようになります。

さらにそのデータを活用して、水や肥料の供給量やタイミングをコントロールすることも可能です。

応用例として、水位や水温センサーやカメラを用いて、水田の水位を水門の開閉制御するようなIoTの活用事例もあります。

これにより遠隔地からでも、気象状況に応じて水田の水位を適切に維持ができるわけです。

さらに似たような活用事例として、スーパーや工場などでの電力の見える化と自動制御が挙げられます。

空調設備や冷蔵機器をIoT化し、室内の温度もセンサーで把握することで、適切な温度管理を行います。

しかも、不要な電力消費をなくして電力のピークカットを実現できれば、基本料金を抑えることで大幅なコストダウンにつながります。

このほか医療現場や車両の運行状況、無人レジなど、IoTのビジネス活用の場は日々広がっています。

データSIMを用いたIoTビジネス活用における注意点

IoTデバイスはインターネットに接続するため、外部からのアタックや不正アクセスなどのリスクが切っても切り離せません。

IoTデバイスがウイルスに感染したり、不正な侵入を許してしまったりすると、サービスダウンや情報漏洩につながる恐れもあります。

実は、IoTデバイスを狙ったDDoS(Distributed Denial of Service)などのサイバー攻撃が実際に発生しているのです。

IoTデバイスがマルウェアに感染し、意図せずDDoS攻撃に参加させられてしまう事例もあり、大きな問題となっています。

そのため、データSIMを用いてIoTのビジネス活用をする上では、セキュリティ対策が不可欠です。

アンチウイルスなどのセキュリティソフト導入が対応策として挙げられますが、パソコンなどと違いIoTデバイスに導入できないケースも少なくありません。つまるところ、IoTをより安全にビジネス活用するためには、セキュアなネットワークを構築できるデータSIMを採用する必要がある、と言えます。

IoTビジネスにはセキュアなデータSIMが不可欠

どの業界も人材不足が嘆かれる昨今、IoTやAIといった先進IT技術のビジネス活用はどの企業でも取り組む最優先事項の1つでしょう。

実際に、製造現場から医療現場、農業まで、IoTは非常に幅広くビジネスへ活用されています。

ただ、IoTビジネスを安全に導入するためには、セキュリティ対策が無視できません。 IoTのビジネス活用を早期に実現するためにも、セキュアなデータSIM選びから始めましょう。