IoTにはプリペイドSIMがおすすめ!メリットと導入時の注意点を徹底解説!

IoTにはプリペイドSIMがおすすめ!メリットと導入時の注意点を徹底解説! 

近年は、どのような業界でも高齢化や人手不足の影響が表面化し始めており、その解決が急務となっています。 

そこで注目されている1つのソリューションが、モノのインターネットと言われるIoT。 インターネットを経由してモノの状態の見える化や遠隔制御をすることで、作業効率化や省人化の実現に期待がかかっています。 

IoTをビジネス導入する上ではSIMが必要になりますが、中でも選択肢の1つとして検討してほしいのがプリペイドSIMです。 

ここでは、IoT SIMの概要に加えて、プリペイドSIMを選ぶメリットや注意点について詳しく解説していきます。  

IoT SIMとは

 IoT SIMとは、IoTデバイスをインターネットに接続させるために搭載するSIMのことをいいます。 

IoTデバイスがインターネットに接続する方法としては、2つあります。 1つがデバイスゲートウェイがIoTデバイスからの通信を一手に引き受けて、デバイスゲートウェイにSIMを搭載してインターネットに接続するパターン。 

もう1つがIoTデバイス自体にSIMを搭載し、インターネット接続する直接通信方式です。  

SIMというと、スマホが4Gや5Gといったモバイルデータ通信を行うために搭載されている、といったイメージが一般的でしょう。 

ただ、スマホのSIMをそのままIoTで採用してしまうと、コスト感が合いません。 

スマホの料金プランは安くても月に1,000円〜数千円で、IoTで採用するにはコストが見合いません。 

また、IoTデバイスに採用するには、スマホのモバイルデータ通信はオーバースペックです。 

そこで、通信容量や速度を抑えて月々のコストカットを測ったSIMとして、IoTに特化したSIMがあるわけです。  

プリペイドSIMとは

プリペイドSIMとは、契約時に一括で料金を支払って、1ヶ月や1年などの一定期間の間だけモバイルデータ通信が使えるようになるSIMです。 

SIMというと、スマホのように月々利用料金を支払う料金体系が一般的なイメージでしょう。 

ですが、長期間・継続的に使用するわけでなく、滞在時の短期間だけ使いたいこともあります。 

たとえば、日本人が海外旅行に行った際、また海外から日本に来た外国人観光客がそうです。 

こういったケースでは、滞在先でローミングせずにスマホを使いたい場合、プリペイドSIMが利用されます。 プリペイドSIMならローミングよりも安価ですし、購入して使い切りなので解約手続きが不要で便利です。  

実はIoT SIMでも、プリペイドSIMが用意されています。 なお、IoT SIMには月額式やプリペイド式のほか、電気や水道料金のように従量制の料金プランを採用しているIoT SIMもあります。  

IoT SIMにプリペイドSIMを選ぶメリット 

IoT SIMに月額料金設定のSIMではなく、プリペイドSIMを選ぶことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。 

プリペイドSIMをIoT SIMに採用するメリットは、次の大きく3つが挙げられます。  

  • データ通信にランニングコストがかからない 

  • コスト管理が楽ちん 

  • テストや検証用としても便利  

データ通信にランニングコストがかからない 

IoT SIMでプリペイドSIMを選ぶメリットは、やはりデータ通信に毎月のランニングコストがかからないことにほかなりません。 

プリペイドSIMは契約時に一括で費用を支払えば、そのあとにかかるコストはありません。 そのため、IoT導入にかかるコスト試算をする上で、事業計画が立てやすくなります。  

コスト管理が楽ちん 

経理処理が契約時の1度だけで済み、コスト管理が楽ちんな点もプリペイドSIMを選ぶメリットの1つです。 

特に、複数台のIoTデバイスにSIMを搭載する場合は、1つ1つ毎月の経理が必要になるとそれなりに手間になります。 

その点、プリペイドSIMであれば解約時にも手続きが不要になるため、工数的にも気持ち的にもかなり楽になります。  

テストや検証用としても便利 

本格的にIoTを導入する前に、テストや検証用としてIoTデバイスに利用したい場合にも、プリペイドSIMを採用するのが便利です。 

IoTを本格的にスタートさせる前に、まずはテストや検証を行った上で効果を確認してから、というケースも多いです。 そういった場合でも、ランニングコストがかからず、コスト管理も楽ちんなプリペイドSIMが大いに役立ちます。  


IoT SIMにプリペイドSIMを選ぶ際の3つの注意点 

IoT SIMにプリペイドSIMを採用することは一定のメリットがありますが、知っておくべき注意点もあります。 

ここでは、プリペイドSIMをIoT導入で選ぶ際に注意したい3つのポイントについて、詳しくチェックしていきましょう。  

  • オプション料金 

  • データ通信容量の追加や契約の延長 

  • カスタマーサポート  

オプション料金 

プリペイドSIMで注意したいポイントの1つが、オプション料金がかからないかです。 よくWebサイトなどで、プリペイドSIMで一括〇〇円という表記を目にします。 

しかし、いざ契約しようとするとその料金とは別途で、オプション料金を追加で請求されるケースも少なくありません。 

よくあるオプション料金として、契約事務手数料やインテグレーション料金、初期設定費用などがあります。 

プリペイドSIMの契約・購入前には、トータルコストとしていくらかかるのかをよくチェックしておく必要があるでしょう。  

データ通信容量の追加や契約延長 

データ通信容量の追加や契約の延長ができるのかも、IoT SIMにプリペイドSIMを採用する際に注意したい点です。 

プリペイドSIMは、基本的に購入時に決められたデータ通信容量・期間で使えるSIMとなっています。 

しかし、IoT SIMとして使用している間に、使い方やビジネス方針によっては契約内容を変更したい場合も出てくるでしょう。 

そういった場合に柔軟に対応ができれば、入れ替え先のSIMサービスを探したり、SIMの物理的な入れ替えが必要なくなります。 

特に、IoTデバイスを遠方に設置している場合や複数台設置している場合には、かなり重要度が高いと言えるでしょう。  

カスタマーサポート 

IoT SIMにプリペイドSIMを採用するなら、購入後のカスタマーサポートがあるかどうかも要チェックとなります。 

IoTデバイスは正常なものの通信が安定しない、長期で通信できない状態が続くなど、SIMが原因と思われる場合はカスタマーサポートに対応してもらえると安心です。 

また、初期不良でSIMが正常に動作せずに、データ通信ができないといったこともないとはいえません。 

メールや電話、チャットなどカスタマーサポートの窓口があるかは、プリペイドSIM購入前によくチェックしておきましょう。  

IoT SIMなら便利なプリペイドSIMを選ぼう 

IoTに欠かせないSIMですが、月額で利用料金のかかるSIMではなくプリペイドSIMが便利でおすすめです。 

データ通信にランニングコストがかからないので事業計画も立てやすいですし、コスト管理も楽ちんです。 

また、テストや検証用としてIoT SIMを探している場合も、プリペイドSIMなら気軽に始めやすいと言えます。 

オプション料金やデータ通信容量の追加などに注意して、IoT SIMに適したプリペイドSIMを選んでいきましょう。