POS端末とIoT

世界の決済方法は、現金や小切手といった従来の硬貨や紙ベースの支払い方法から、クレジットカードや携帯電話による支払いといった電子的な支払い方法へと、絶えず移行しています。Berg Insightによると、2021年の世界の設置済みPOS端末の台数は2億3,100万台に達し、特にモバイルPOS(mPOS)端末は2021年の9,100万台から2026年には1億3,500万台に増加すると予想されています。POS端末市場の拡大は、開発途上国において電子決済システムの利用が増加していることに起因すると考えられます。POS端末には、店舗全体での取引、ピーク時のレジ待ち時間の削減、在庫不足時はアラートを発した上での自動補充、パーソナライズされたロイヤルティプログラムのための顧客行動データの収集などの機能があります。

POS端末のオーナーやメーカーを含む1NCEのお客様は、、米国、英国、ドイツ、イタリア、韓国、日本、中国など世界各国で数百件のIoTプロジェクトを立ち上げていることから、IoTはPOS端末やその他の決済システムへに適していることが分かります。

POS端末の主要企業

POS端末市場をリードする事業者は次の通りです。

事業者 

地域 

Webサイト 

Castles Technology 

台湾 

http://www.castlestech.com/ 

TopWise  

中国

https://www.topwisesz.com/ 

Ingenico  

フランス 

https://www.ingenico.com/ 

PAX Technology 

中国

https://www.paxtechnology.com/ 

Newland Payment Technology 

中国

http://www.newlandpayment.com/ 

Centerm  

中国

http://www.centerm.com/ 

Verifone 

米国

https://www.verifone.com/ 

Dspread Technology  

中国 

http://www.dspread.com/ 

Sunmi  

中国 

https://www.sunmi.com/en/ 

Square 

米国 

https://squareup.com/ 

First Data  

米国 

https://www.fiserv.com/ 

Clover  

米国 

https://www.clover.com/ 

注記:このリストは網羅的なものではありません。

POS端末におけるIoT活用例

POS端末でIoTを利用することにより、さまざまな問題と解決策に対応できます。以下のようなアユースケースがあります。

ユースケース 

説明

在庫管理

在庫レベルをリアルタイムで追跡することで、在庫管理を効率化、欠品の防止、再注文の自動化

顧客分析

購入履歴や嗜好などの顧客行動に関するデータを収集することで、ターゲットを絞ったマーケティングやパーソナライズされた体験のためのインサイトを提供

非接触型決済

非接触型の支払いオプションが可能になり、顧客のセキュリティと利便性を向上、取引中の物理的接触を軽減

リモートモニタリング

問題を遠隔モニタリングすることで、事前にメンテナンスし、ダウンタイムを最小化

ロイヤルティプログラム

顧客を自動的にロイヤルティプログラムに登録し、ポイントを付与し、購入履歴に基づいた割引や特典を提供

モバイルオーダー・モバイル決済

顧客はモバイルデバイスを使用した注文や支払いが可能。注文や支払いの効率化、物理的接触の軽減

デジタルサイネージ

顧客の嗜好に合わせたダイナミックなコンテンツ、プロモーション、広告を表示するデジタルサイネージとの統合

省エネルギー化

POS端末の消費電力を最適化し、エネルギーコストと環境負荷を低減

セキュリティと監視

防犯カメラやセンサーを組み込み、販売場所のモニタリング、盗難防止、および従業員の安全確保

予知保全

メンテナンス時期の予測、予期せぬ故障・不具合の防止、パフォーマンスの最適化

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